Make your own free website on Tripod.com
 
蒔田病院

ここはやばいです。なんでまだやってるのかわかんないくらいやばいです。

でかい病院で1回が外来受け付け、やはり内科もあり。

あたし達は警察からまっすぐここに連れて来られて、例の水を(連れて行かれる前に必ず飲まされるあの透明な水みたいな飲み物、なんなんですか?)飲んで、例のごとく30秒後には意識を失って、気付いたら檻の中だったので閉鎖病棟の外のことはあんまりわからないですが、たしか3階が解放4階が閉鎖病棟じゃないかな。

まわりはなーんにもない荒野です。道路が一本まっすぐどこかへ向かっています。

この病院は連行する時に必ずなんか飲ませて気絶させて連れて行くので入院中も自分の現在地がわからず、ずっとこの病院の場所を知らなかったのですが、この間車で走ってる時に偶然見つけて新川のあたりだと知りました。

週に一度の院長回診は院長のほうこそ頭だいじょうぶか?っていうくらいわけわかんないです。
故まきた院長は(なぜ”故”なのか、詳しくは後で)暗くて態度がおどおどしていて、何言ってるのかよくわかんない人でした。
看護婦も看護士も意地悪で態度悪くて最低でした。
ここではたった1名の勇気ある男性看護士さんにすごく助けられました。(詳しくは後で)

シンナーで入れられた若い子2名、
てんかんの子1名、
覚醒剤でいれられた若い子2名、おばさん多数。
幻聴系多数、
壁に向かって話す系1名、
叫び系多数。
やはり、、老人多数。
 

入院中は話しの通じる子とやっぱ仲良くなるんだけど、(シンナーとか薬物中毒の治療で入れられてる子とか)
仲良くなった子の中にひとり、なんの病気なのか、なんかボーっとしててろれつがあんまり回らない18才のかなり太ったよしこちゃん(仮名)って子がいたんだけど、その子が相談があるって言うのね、それで聞いてみると、

夜中に病室に院長先生がやってきて私の体を触って帰る

というのが続いてる言うのでした。

看護婦さんに言ったけど相手にしてもらえない、聞いてくれなかった、とのこと。

よしこちゃんは確かにボーッとしていて、ろれつも回ってないし、話す順序もわかりにくいけど、ちゃんと話しを聞けば、言ってることちゃんとわかる。本当にあったことを訴えたいだけな気がした。

それに院長って本当に頭おかしい感じがするし(入院患者の立場で言うのも変だけど、これはちょっとまともに頭がまわる人達はみんな感じてたこと。そうゆう印象の精神科医ってわりといる。この頃は精神科医って中には病気の人もいるんじゃないかなって思い始めた頃)それであたし達は動いてみた。

まず話せる他の子達に聞いてみたの。そうしたらシンナーで入った中学生のヨッコ(仮名)からさらに新証言があった。
その子が言うには
消灯時間過ぎ院長先生が病室にやってきて、起こされた。」
「何時かわからないけど、(消灯前にみんな睡眠薬を飲まされて寝てるから、途中で起こされてもぼーっとしてるんだ)そのまま連れ出されて、1階の院長室に連れて行かれて話しをした。オレンジジュースを出されて飲んだことがある。」
「話しをしただけで帰ってきた」
ということだった。
院長は意識がしっかりしてる子には体を触ったりとかそうゆうことはしないとか、計算してるのかな、とか思った。
1階にある院長室ってどこにあるんだろう。どんなとこなんだ?とも思った。

あたし達は他の人にも話しを聞いてまわってみたんだけど、あんまりちゃんと話せるタイプの人もいなくて、比較的しっかりしてる証言と思われるのが、よしこちゃんとヨッコの話だった。
さらによしこちゃんの場合はほとんど毎晩のように院長がやってくるらしい。

院長、絶対おかしい!」って噂が女性患者の間に広まった。

よしこちゃんとヨッコの証言以外にも、院長のことでなにか訴えようとあたしに話してくれる人が他にも数名いたんだけど、うまく話しが通じ合わなくて、なにが起こっているのか把握できたのはよしこちゃんとヨッコだけでした。
でも院長、きっとそうゆう重度の人とか狙ってるのかもしれないし、わかんないぞ、と思ってた。

睡眠薬を飲まないで、夜、見張ってみようか、というアイディアもあったんだけど、
薬の時間というのは、水の入ったそれぞれのコップを持って看護婦さんの前に一列に並んで、口をあーんって開けて、薬を直接口に入れてもらうことになってる。前はそうやって薬を口に入れてもらって、水を飲むふりをしてコップの中に薬を吐き出したり出来たんだけど、誰かがそれがバレちゃって、今は水を飲んだあとのコップの中も確認されて、それから列から離れることになっていた。
だから薬を飲まないというのはかなり難しい、、、後で吐くとか。でも、薬なんてあっというまに溶けちゃって、吐くなんて可能なのか?

看護婦さん達はみんなひどい意地悪な人達ばかりで、あたし達をまともに人間扱いしない(あたしは無理やり髪の毛切られたくらいで済んだけど。。。これだってかなりショックだったけど、他にもっとひどい目にあわされてるコもいた)ような人達ばっかだったけど、ひとりだけあたし達と仲のいい看護士さんがいて、その人に話してみることにした。

26才の男の看護士さんで、藤井さん(仮名)。

その人だけは普段から他の看護婦、看護士達と違って、みんなに優しくてよく話しも聞いてくれる人だった。
藤井さんはこの話しを聞いて、「ちょっと、もうちょっとマリアはマリアで調べられること調べてみて、俺も動いてみるから」ってちゃんとマジで受け止めてくれたのです。

でもどうやって証拠をつかもうかとか、それから藤井さんとあたしと毎日、話しをするようになった。
 

そのうちに、院長はあたしのところにもやってきた。

ある夜、何時かわからないけれど、消灯時間過ぎ、同じ病室のみんなはもう寝静まっていて、真っ暗な部屋の中、院長があたしのベッドの横に立っていて、あたしを起こした。
薬でぼーっとしながらも、1階の院長室に連れていかれた。というより、その部屋に入ってみて、ここがヨッコの言っていた院長室かと思った。黒の皮張りの応接セットがあって、そこで話をした。
なんの話のためにこんな夜中に呼ばれたのかわかんないような話だったと思う。院長はボソボソ話すしなに言ってるのかいつもよくわかんないし。たぶん、「どう?調子は」とかそんなような話だったと思う。とにかく、処方された通り薬を飲んで寝てるんだから、夜中にいきなり起こされて病室から連れ出されてもぼーっとしてて、話しなんかできない。

あたしもただ話しをしただけで帰された。
応接セットのある部屋の奥にもうひとつドアがあって、向こうにもうひとつ部屋があるみたいだった。
院長はここに泊まってるのかな?と思った。寝つけない院長の話し相手か?僕ら。

そのことを翌朝、藤井さんに話した。

次の夜、よしこちゃんのところに院長は来たらしい。

よしこちゃんは夜中に院長先生に起こされて、真っ暗な病室からそっと院長に連れ出されて、1階のあの院長室に連れていかれた。
それから、(たぶんあたしが見たあのドアの向こうの)部屋に呼ばれて、そこにはベッドがあって、「裸になりなさい」と言われて、裸でそのベッドに寝かされて体を触られたということだった。

よしこちゃんはいつも口が開いたままで、ボーっとしてて、そんな感じの子だから、わかんないと思ったのかな。
ひどくない!??
てゆーか最低よ。
 

朝、よしこちゃんがあたしのところにきて、その事を訴えた。
時間をかけて聞いて、順序をはっきりさせて、それから、あたしはまた藤井さんのところに言って、それを話した。
なんとか助けて欲しかった。

それからあの事件が起こるまではあっという間だった。

院長のその噂はもう女性患者全員にといっていいほど広まっていた。
藤井さんが、しばらく出勤してこないな、、と思ったある日、病院の前に屋根にスピーカーをつけた大きな黒い車が数台止まり、院長のことを糾弾はじめたんです。それは女子患者に対するわいせつ行為についてでした。
病院建物にむけてスピーカーは叫んでました。

あたし達は見なかったけど、藤井さんが知り合いの新聞記者に、あたし達が話した事を全部伝えてくれて、その事がどこかに記事になってすぐ載ったようです。

その時はあの黒い大きな車がなんなのかわからなかったけど、今思うと街角で見る右翼の車みたいな感じでした。

そのスピーカーつきの車での院長糾弾は次の日も次の日も続きました
鉄格子の窓のところにみんな集まってそれを見ていました。

そして、それが3日も続いたくらいだったと思います。
きゃー!やったー!
あたしと同室のおばさんがテレビの置いてあるデイルームから走ってきて、「マリア!院長死んだよ!」とすごいニュースを持ってきました。
あたし達はみんなデイルームに飛んでいって、テレビのニュースに釘付けになりました。
院長は円山公園の駐車場で服毒自殺をして昨日の夜死んだとのことでした。まきた病院内でのわいせつ行為のことにもニュースは触れていました。

閉鎖病棟中で、(とりあえず女性患者は全員)大喜びしていました。新聞の記事もみて、ラジオのニュースも聞いて、テレビの再度の報道もみんなで見ました。
その夜、みんなで、ひとつの病室に集まって、話していた時、誰かが、「院長死んだってことはあたし達、でれる(退院できる)のかな?」「この病院なくなるの?」と言い出して、みんなで「みんなでれるかもよ」ってわくわくしながら話してました。

ところが、定例の週1の院長回診の日が来て、みんなびっくり。
院長が生き返ったのか思った。
院長にそっくりの院長の、まきた先生が院長に就任して、回診にやってきたのでした。。。。。。。。

勤務に来なくなった藤井さんはそのために辞めたのか、その後はわからないです。お礼がしたいと今でも思っています。

まきた病院、このあいだ車で通ったらまだありました。
本当になんであんな病院続いてるのかわからないです。
警察直結の病院だから、なんかいろいろとあるのかな。つぶれない理由が。

弟まきた院長になってからは知りませんが、入院先には本当に気をつけましょう。
看護婦、看護士の性格が悪いだけで、入院生活が最悪になります。

入院2回、3ヶ月間と4ヶ月間

その後、院長が死んで数カ月してからだったと思いますが、あたし達は退院した後のことなんだけど、
男性入院患者が、同じ病棟内のおじいさん入院患者の首を絞めて殺しました
ニュースで知りました。

なんでまだやってんの??まきた病院

 

 

田中病院<<BACK このコーナーのTOPに戻る NEXT>>トロイカ病院