本当に好きなものしか好きと言いたくない。
好かれる為に計算したくない。
思い遣りと嘘と偽善の隙間を赤く塗りつぶしたい。

正直でいると叱られるのはどうしてですか。

先生、僕を教育しなおしてください。
いいこにしてください。



 
 

9-30-99

 
9-29-99

 
9-28-99
18日のLIVEのリハーサル。こたえをみつけられないままギターを弾いて、歌って、メンバーと話していた。こたえが見つけられない僕の歌を誰が聞くんだろう。「統合」と呼ばれるこの治療から逃げていること。15の時、病院から逃げ出したように、僕は先も見えないまま、ギターにしがみついて眠っている。ライブ、バンド、つくった曲、歌、誰になにを与えられるんだろう。考えていた。

 
9-27-99
先生から電話。電話の電源を切った。自分は弱虫だと感じる。ちくしょう。

 
9-26-99
リハの後、ひとりでで八ヶ岳へ向かった。夜中に着いて、むこうに置いてある僕のギターで曲をかいていた。いろんなことを忘れたい。ぜんぶ忘れたい。

 
9-25-99
研究所で、ぼくが主人格じゃないらしいことを聞いた。驚きだ。ぼくは○○という人間の中にいるひとつの人格マリアなのだそうだ。信じられない。今このことをタイプしながらも手が震えてくる。信じられない。僕はどうなるんだ。統合なんてやっていくとそれじゃあ僕は消えてなくなるということなのか。信じられない。信じられない。僕が、僕が、僕が、ひとつの人格、ある人間から発生したひとつのカケラだなんて。どういうことですか、どういうことですか。先生、ほんとうなんですか。もういやです。研究所なんて行きたくない。ぼくのままでいたい。ミク、ミク、ミク、近くにいる?いるなら返事して、エリ?エリ?エリ?いる?近くにいるならこたえて。ぼくたち、このままでいたいよ。このあいだの催眠からみんなとの連絡がとりにくくなって不安、すごく不安、どうなってるんだろう。ミク?ミク?ミク?主人格にひとつひとつの人格を統合していくのが治療?僕はそれじゃあどうなるんだよ!!!!!!!涙がとまらない。震えが止まらない。主人格じゃないってどういうことですか、先生。僕は僕としてこのからだの中にうまれてから、ずっと僕はひとりの人間として生きてきました。先生、どういうことですか。ミク?エリ?リノ?いるの?誰か誰でもいいよ、答えて。。。。。。。。ミク?ミクなの?そこにいるの?今まって、ノートにうつる。

 
9-24-99
懐かしい人から手紙がきた。

行ったことのない街の写真が入っていた。

かつてはあんなに大好きで、愛していて、自分を支えていてくれたもの、
そして今はいつのまにか忘れていたものをひとつひとつ思い出した。

初めて買ったストラト、

小学校の時、年をごまかしてバイトをして買った虹伝説という絵本、

Bryam Adams

友達の言葉、

傷つけた愛する人、

夜の海、

雨の海、

機材を積んで走ったアストロ、腕を折った時みんなが運んでくれたマーシャル、

ドライブ、
おそろいの指輪
あの人の涙、あの人の苦しみ、Heaven、夕陽。
ぼくはぜんぶを裏切り続けている。

手紙をひきだしにしまった。


 
9-23-99
チョコレート。おいしいんだろうか。これ。

 
9-22-99
部屋の中で泣いてる子供達に会った。今度こそ幻覚じゃないと思う。町沢先生にも「新しい人格が・・」なんて言ってもらいたくない。いい子達だ。ぼくは涙なんかでないけど、その3人の子供達が「感情」について教えてくれた。ぼくの感情は凍ってしまったんだと思う。窓の外を見ても景色はなにもクリアじゃない。見えない。はっきりと、リアルに感じない。あの子達の話をまだ聞こうと思う。ぼくがなくした涙やもがきや苦しみを知っているみたいだ。あの3人の子供達はリノとサンドとエリカと仲良くしてくれるかな。そうしたら部屋の中に子供達が6人になる。先生、リノだって、サンドだって、エリカだって、幻覚じゃあないです。先生がいう「人格」でもないです。だってそこにいるんだ。昔からみんな僕の友達です。そこにいるんです。見えませんか?

 
9-21-99
先週からずっとチョコレートだけを食べてる。無理矢理食べてる。チョコレートだけだ。

 
9-20-99

 
9-19-99
街を歩きながら、バンドのことを考えていて、ふと、本当の反逆とは、「生きないこと」なんだと思いました。この世のなににも興味を持たないで、世界を見つめないで、世界を無視して、誰にも知られずにひとりで死ぬことが本当の地味パンだと。目立つ格好をして憎むべき世界に悪態をつくことは「ママ、ママ、僕をだっこして」と泣いている子供と同じことだ。僕達はこの支配にだっこされたいわけじゃない。求めるべものがここにあるだろうか。世界を必要をしないことだ。社会から外れることを恐れる社会依存症より、ドラッグ依存症でいることを僕は望む。この世界にむかって歌うことによって、結果この歯車のあわない感じを、僕は生きならが今もずっと感じているんだろうか。僕は矛盾だらけだ

 
9-18-99

 
9-17-99
とびむしと一緒にアニキの部屋に行った。久々にアニキに会った。小野さんがいた。変わらず王子様みたいな顔をしていた。アニキは ここ最近なにをしていたのかというと、野村さちよさんのCDでギターを弾いていたそうです。悲しいです。笑いました。神保さん が、ライブの曲順をテープにいれて渡してくれた。なんとあの曲が入っていた。あれをライブでやることになるのか。その後深夜まで 続いた大打ち合わせに僕ととびーはくたくたになり、途中で先に帰っていいと言われた時、挨拶をして、外に出た途端、ふたりで叫び ながら走った。「あああああああああ!!!!」帰りに少し飲んでようやくリラックスした頃、更に話し合いを続けていた大人達から 早朝電話があり、万事OKとのこと。安心して寝た。

 
9-16-99

 
9-15-99

 
9-14-99

 
9-13-99
深夜、八ヶ岳に行った。星がとてもきれいだった。月曜の朝帰ってきた。

 
9-12-99
すごい怖かった。僕はまだ冷や汗をかいている。土曜日の夜は部屋でおとなしく寝ていた。少なくとも僕はそう思っていた。寝ている 時、夢を見た。B.Tのお店に行って、そこでめちゃくちゃに暴れている僕が、店中のものを壊して、さらに女の人ひとりと、(後で医 者とわかる)男の人をナイフで切りつけてひどい怪我を負わせている夢だった。目が覚めた時、僕は部屋にいなかった。B.Tの部屋に いた。あいつが寝ているあいだに帰ってきてしまったけど、これは一体どういうことなんだ?

 
9-11-99

 
9-10-99
たくさん、励ましてくれるメールを読んで、たくさん泣きました。僕は来週、3回目の催眠をうけてきます。統合を試すには2回めの 催眠です。催眠を施術されるごとに僕が僕じゃなくなってくような、サイズの合わない服を着ているみたいな、バランスの悪い気分に なって不安になるのだけれど、頑張ろうと思いました。

 
9-9-99
ふと、「ルイードでライブできるなんて嬉しいな」と思いました。憧れていた場所だからです。「嬉しい」とか「憧れていました」と かそんな気持ちが、温められたPOP CORNみたいにどんどん気持ちからまっすぐ飛び出してくる。なにか僕の中にあった感情をせき止 める大きな壁のようなものがパっと魔法みたいにどこかに行ってしまったみたい。不思議です。

 
9-8-99

 
9-7-99
曲をどんどんつくらなくちゃ、本の続きをかかなくちゃ、歌詞をかかなくちゃ、部屋を片付けなくちゃ、本の続きを読まなくちゃ、そ う思えば思うほど、なぜか急激な睡魔があっというまに襲ってきて動けなくなります。ギターがベッドの上にあって、僕はその下で寝 ていました。見た時、それはとても象徴的に見えていやな気持ちになりました。やらなくちゃ、と思うと眠くなるのはどうして?他の 病気ですか?不安がつのります。

 
9-6-99

 
9-5-99

 
9-4-99
大島さんと15時だったのに、僕は18時であの家の前に立っていました。19時半に大島さんと会いました。怒られなかったから、大島さんは優しいなと思いました。僕はまた病院に行くつもりです。○○との約束です。頑張ります。

 
9-3-99
一日中、新しい曲のためギターを弾いていた。部屋にいた。途中神保さんがきて僕らのライブビデオを渡した。途中イクヤから電話。B.Tはバリに行ってるから差し入れがない。おなかがすきました。

 
9-2-99
神保さんから新しい曲のデモを「とても感動した。ライブでどの曲をやるか、曲順等、一緒に考えたい」と情熱的な嬉しい電話がありました。午後8時の約束なのに、僕はバカでアホで多重人格障害で時間が消えてしまって、11時まで神保さんや他のスタッフを待たせてしまいました。首を吊って謝罪したいです。

 
9-1-99

8月/10月/