ラクになるための様々な(12月の)選択
時々ベッドの上に寝そべっていると、
僕は死ぬんだ、まわりの人達も死ぬんだ
と思うことがあって、いろんなことをやりたくなる。

誰かの話を聞いている時に、
急に相手は死ぬんだと思うことがよくあるんだけど、
そうすると聞き方が変わってくるんだ。
本当の姿にもどった相手が見えてくる。

本当の僕達の姿が。

それで彼らの演技する芝居を追い払って、
どうしてそんなふうに動きまわって、真面目になって、傲慢な態度をとるのか?
と、聞きたくなるんだ。

僕達とってなにが大切なのか教えてあげたくなる。

彼らに音楽を飲ませたくなる。
音楽を少し食べて、ぐらぐらきて、身を委ねるとき、
衣装や演技を捨てるときの
束の間の微妙な瞬間が僕は好きなんだ。

仮面が全部落ちて、やっと本当のことを話しはじめる。

形而上学的な話をするかもしれない。

僕達はみんないつも形而上学に挑発されているんだ。

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