10-30-00 | |
10-29-00 | |
10-28-00 | |
誰かが口にした絶望という言葉に4回も出会った。今週は。
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10-27-00 | |
10-26-00 | |
10-25-00 | |
10-24-00 | |
エリコから電話。
アメショーの子猫が産まれたんだけど、誰かもらってくれる人いないかな。って。 |
10-23-00 | |
昨日は、何度も目が覚めて、
知らない記者がやってきて、僕の好きなバーで、僕の友達の前で、ベラベラと無神経なおしゃべりを続ける夢をみた。 夜中に起き上がって、なにやってるの?って聞かれたけど、なんでも話すそのコだけど、なんにも言わなかった。なんでもないことにしたかった。あんなことは。 あまりにもくやしいことは、時間がたってから感じるものみたいだ。 |
10-22-00 | |
六本木でペリカンのあのオープンカフェで、記者の人にあう。
車をいつも止めるパーキングにいれて、待ち合わせのカフェにいくと山下さんは座っていて、テーブルにアルコールのグラスが置かれていた。僕は帰りたくなる。 なんの話しのために来たのだっけ。 山下さんが、今日は取材じゃなくて、自分のことをわかってもらいたいと言った。 よくわからなかった。 山下さんの話し、山下さんの家族の話し、そしてまりあに質問 だけど、どんな顔して聞いていたらいいんだろう。こんな話題は警察署の中だけで僕にはもう、いっぱいだな、と思う。うんざり。 GrandBlueに行く。僕の好きな場所。そこにいけばバーに五十嵐さんもいるし、もうそんな話しないでいられると思った。 山下さんは、かなりお酒がはいってる様子だったし、本当に今日は取材のことで来たんじゃなくて、 プライベートで、仲良くしようってとこなのかな?僕は戸惑っていた。 僕の好きな「五十嵐さんのグラスホッパー」を飲んで、あとはノンアルコールのカクテルにして、慎重にしていた。 ヨウタが心配してGrandBlueにやってきた。 ヨウタもまりあも、二人を心配するイガラシさんも、今日は新しい友達が欲しいのではなくて、 まりあを傷つけない記者なのかどうか気にしていた。 それは、山下さんがひどく酔ってるようだし、そろそろ行こうってヨウタが合図をした時だった。 イガラシさんは、新しいお店の話をして、ヨウタはまりあのとなりに座っていた。 「あの、話し戻したいんだけど、」 「警察に出した告訴分読ませてもらいたいんだよね」 「プラス子供の頃の話しも聞きたい」 「はっきりいってさ、何回か強姦されたってだけじゃ記事にならないんだよね」 「この場合はさ、まりあさんが、実の父親に、何年にもわたって、レイプされてたっていうのがさ。。」 ヨウタはうつむいて黙って、イガラシさんはカウンターの冷蔵庫の整理をはじめてた。 まりあの事件のことを知らない友達はいっぱいいる。山下さんの後ろに立っていた中村さんがすっと離れた。ああ、聞かれてしまったのか、と思う。表情をつくろうと僕は努力する。 実はこのあと用事があるんです。ね、ヨウタ?だから、今日はこのへんで。 エントランスのところで、挨拶をして山下さんと別れて、GrandBludの中に戻った。 あいつ、ほんとにまりあの気持ちわかってんのかよ。と、ヨウタは言った。 記者っていうのは、なんか感覚がずれてるのかもしれないよ。これもヨウタが言った。 そうか。 |
10-21-00 | |
10-19-00 | |
■■■署に呼ばれた。
言われたところに、指紋(?)とか印鑑とか押して、今日は早く終わった。 逮捕状を裁判官に求めて、父親の居場所を探す時に、もしもなかなか見つからなかった場合は、まりあに協力してもらうことになるかもしれないということだった。 「あなたが電話したら、すぐでてくるだろうから。 どちらにしても今年中には動きたいと思っているけれど、わからないと河内刑事は言っていた。 風邪をひいて、熱があがったりあがったりしてる。からだにいいものを食べなとか、あたたかくしろとか、みんなが言う。いつまで生きていなくちゃいけないんだろうと思う。 |
10-18-00 | |
■■■署に行く。
だ液を採取される。感触の悪いティッシュペーパーみたいなものを舐めなくちゃならなかった。 もっと、たっぷりつけて、もっと舐めてと言われて、最後には後ろを向いて、紙を口にいれた。 父親の残された精液が、確かに父親のものであるか鑑定するため。 他の男性と最後に性交渉があったのはいつか聞かれる。 人格の交代のことについて聞かれる。河内刑事は町沢先生にあったそうだ。 吐き気がして、トイレにたつ。顔色がない。ミクが頭をまた蹴ってる。交代しようとしているのがわかる。僕はじっとくいしばる。
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10-17-00 | 火曜日 |
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10-16-00 | |
お母さんが帰った。 |
10-15-00 | |
10-14-00 | |
10-13-00 | |
朝、お母さんを上野駅に迎えに行った。
猫を連れているから、個室になってるシートに乗ってきてくれた。 ホームをうろうろして、お母さんを探す。
車の中で、■■■署に行かなくちゃならないことを話す。お母さんから話を聞きたいんだって。
夕方遅くになってお母さんは帰ってきた。
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10-12-00 | |
■■■署の河内刑事さんから電話。
「明日、お母さん、来るんだよね?」 ”まりあ”の新しい引越先に、預かっていた猫を届けにお母さんは来ることになっていた。 「1時に■■■署に来れるかな?3、4時間、時間もらえたらんだけど」 事情聴取。お母さんに何を聞くっていうんだろう。ついこの間までお母さんは何も知らなかったんだ。 悲しそうな目をしていつも笑っていたお母さん。強がってばかりで、一人で泣いていたお母さんさん。もう苦しんでもらいたくない。明日、お母さんがつらい思いをしないように。。 そんなふうに思いながら、もうひとつの感情がすうっと心の中に浮かびあがっていた。だけどくっきりと。 なんにも知らずに、僕らを何度も何度も病院へ閉じこめたお母さん。僕に背中を向け続けたお母さん。気付いてくれなかった、聞いてくれなかったお母さん。明日、この事実を警察署のあの小さな部屋で突き付けられて、僕が苦しかったことを知ればいい。 エリを困らせた人、ミクを怒らせた人、ユリをショウコさんを、リノを、サンドを、エリカを、あのコ達を悲しませた人たち。許すことは簡単だよ。だけどそれを忘れることは難しいこと。
この街中に、今この瞬間も悲しみに襲われて、泣き、もがき苦しんでいる人はどのくらいいるんだろう。 あの曲のことを思い出した。 |
10-11-00 | |
引っ越しをした。
刑事さんがケイタイの番号も変えたほうがいいと言うからそっちもやんなくちゃ。と思う。 生きることと死ぬことが、等価値?
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10-10-00 | |
そごうの中沢幸夫元副社長が自殺した。 |
10-09-00 | |
10-08-00 | |
10-07-00 | |
10-06-00 | FRI |
10-05-00 | 木曜日 |
10-04-00 | 水曜日 |
昨日は事務所に泊って、ソファで寝てた。
河内さんからの電話で起きた。 今から現場検証に行くけど、今日大丈夫? 寝ぼけながら、大丈夫ですと言うと、10時に行くと言うから時計を見ると9時半で、慌ててもう少し遅くしてもらった。11時になった。 死んだまま呼吸してるんじゃないかという感覚だった。ソファから起き上がった時。
タクシーを拾って、部屋に戻る。
外でみると、二人とも警察の人になんて見えなかった。近所に住んでるおじさんとおばさんみたいな感じ。今日は晴れていて、「あーどうもどうも」なんて挨拶をされると、なんだか遊びに来てくれたおじさんみたい。 この位置に座っていたんだね?
死んだまま生きることに終わりはくるのか。それは生きることか、死ぬことか。 |
10-03-00 | 事情聴取3 |
河内刑事からルスロク。
「明日、事情聴取を行いたいと思いますが、明日朝8時半でいいので、電話ください。」 朝の8時とか9時とか、警察の人はそんな時間をすっごく普通に言うけど、
言われた時間に行くために、夜は早くから薬飲んで無理矢理寝たり、早起きなんて、けっこうたいへん。太陽は眩しい。
あの写真を持ってく日だ。
河内刑事はすぐに「やあ、ごめんごめん」と言いながら入ってきて同じ椅子に座った。あの斜向かいの椅子。ワープロの前。
今日はたぶん一番つらいところの事情聴取になるだろうと言われていた。
事情聴取は今日で終わり、最後に”供述書を読み上げる”ので、間違いがないか聞いていてください。はい。
廊下は明かりが少し暗い。警察官が忙しそうに行き来してる。
あの小部屋に戻ると、刑事さんが、じゃあ、と言って、供述書を読み上げた。
僕が信じている、平和はいつかやってくるんだろうか。目を閉じて供述書の読み上げをただぼんやりと聞いていた。
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10-02-00 | 月曜日 |
10-01-00 | 日曜日 |